2007年2月アーカイブ

PEN 3月1日号『時代の鼓動と共鳴する ロックのデザイン』今日、仕事の帰りに新宿の紀伊国屋書店に『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』(最近ネタはこの人ばっかりなんだけど、ソフィア・コッポラの処女作、『ヴァージン・スーサイズ』の原作本です)を探しに行ったのだけれど、そこでおもしろそうな雑誌を見つけて衝動買いしてしまったのがこれ。いろんなアーティストのカバーを作ったデザイナーのインタビューや、有名人(なんだか安っぽい響きね)が一番好きなジャケットが紹介されていました。インタビューの中には、なんとあのピーター・サヴィルが!

 僕のような80年代ニューウェーブ野郎にとっては、ファクトリー・レコードとピーター・サヴィルがデザインしたレコードのジャケットは、ジャケットのデザインの善し悪しを判断するルーツになるようなコードとなっているわけで、とても興味深いインタビューでした。氏曰わく、陰と陽、デカダンスとデジタル、ロマンティックとインダストリアルのように、「内部にある二面性」がキーになっていること。彼がデザインしたジャケットの中でもっとも好きなのはニュー・オーダーの『権力の美学』(Power, Corruption & Lies)だそうな。うわ、僕と一緒や。スウェードの『Coming Up』のジャケットも好きだったけど。

 なお、その他のインタビュイーは、Blurやモリッシーなど、いかにも「イングランド」を象徴するデザインハウス、スタイロルージュや4ADの元お抱えデザイナー、ヴァーン・オリバー(Pixiesやミキ&エマのLushなんかもこの人のデザインね)など、興味深い面々。

 あ、そうそう、スウェードといえば、ブレット・アンダーソンのソロが3月に出るらしいっす。楽しみ!

いや、ここのところ、自分の家からメールが送れなくて困っていました。受信は問題なくできるのに...。
今日一日かけてチェックをしたのですが、どうも僕のサーバのポート25へのアクセスが禁じられている模様。普段使っているアドレスだけではなく、どのSMTPを使ってもだめ。

最初はルータがまたトラブっているのかと思って再起動やファクトリーデフォルトの読み込みをしてみたんだけど、改善せず。もしかしたらOSが壊れれているのかと思ってWindowsを使ってみたりしたんだけど、やっぱりダメ。

 格闘の結果、原因はこれでした。「Outbound Port 25 Blocking」です。簡単に言うと、うちはso-netの光回線を使っているのだけど、so-net経由ではほかのSMTPサーバにポート25を使ってメールを送れないようにする仕組みだそうな。回避策としては、SMTPのポートを587に変えろ、とのこと。

 結局代替のポートが用意されるんだったら、迷惑メールブロックにはならんと思うけど...。POP before SMTPとかでも面倒くさいと思っていたのに、さらに面倒くさくなったな...。

最近

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なんだかとりとめのないことを考えたりしています。代々木のドコモビルが飛び立ったらどうしようとか(笑)、ほんとにどうしようもないことから、人間は何のために生きているのか、愛って何なんだ、とか、シリアスなものまでいろいろです。答えが出るはずがないのにねえ。

FILCO Majestouch LinearFilco Majestouch Linear(108キー・日本語配列)
今日は朝から、新しいPCを組み立てました。「できる限り安く、しかも高性能のものを」ってことで、質がよければ中古のパーツも使うぞって感じでやってみました。結果、Celeron D 2.53GHz/512MB/160GBHDD/DVD Multi/USB 2.0*10/IEEE1394a*2/IEEE1394b*1/XP HOMEという構成のマシンが3万5000円ぐらいでできあがった。まあ、スペック的には十分でしょ。

 いつものことながらPCの組み立てはやっている間だけが楽しい。つまり、OSのインストールの段階になると、だんだんつまらなくなるわけで(笑)。まあ、OSがなければただの箱なわけで、仕方なくインストールをしようとすると、大きな問題に気づきました。そう、Win用のキーボードがない...。しかたない、ということで買いに行ってきました。

 で、買ってしまったのが、上の写真のキーボード。FILCOのMajestouch Linearシリーズです。僕はメカニカルタッチのキーボードを好んで使っているのだけれど、その中でもFILCOは高嶺の花でした。が、どうせキーボードは自分のものになるんだし、せっかくだから会社で使ういいやつを買おうと思って、大枚をはたきました。8,900円でした!

 やはりクリック感があって、さらにキーの押下に抵抗がない。腱鞘炎持ちの僕にとっては理想のキーボードだし、何よりもミスタイプが少ない。今会社で使っているBaffaloの安物メカニカルは、まあまあの打鍵感なんだけど、キートップが高くて、ミスタイプが多い。しかもうるさい(笑)。使い込まなくてもよさがわかるキーボードってある意味ですごいっす。

 タイプの力が強い僕のことだから、またすぐ壊してしまうかも...。そうならないことを願いましょう。

iPod Touchwheel ClickWheel Videoわけあって、里子に出ていたiPodたちが一斉に帰ってきました。左から、3rd (15GB) / 4th (40GB) / 5th (60GB)です。帰ってきてしまったのは、『壊れた、直して』とのこと。僕が使っていた頃はあんなにキレイだったのに、いまや傷だらけ...。優作も泣きますよ(笑)。

 さて、それぞれの症状ですが、まず3rd。Macにつないでも問題なく認識はするし、曲の転送も問題なし。あの死に神のようなカコンカコン音もしない。HDDは大丈夫そうだ。が、転送した曲を聴こうと思うと、イヤホンを接続した時点でものすごいノイズ。再生をしても、なんだかピッチがかな〜りゆっくり。20倍ぐらいのスローで音楽を聴いているような感じ。いろいろといじってみると、Dockコネクタの付近を強く押すと通常に再生される。ということは開腹手術の必要ありってことね。たぶん回路のどこかで接触不良と判断。

 つづいて4G。こちらは事前のヒアリングではHDD故障が疑われたんですが、やはりMacでちゃんと認識(認識までに引っかかりがあり、Macの挙動が重くなる)。復元後、曲の転送も可能。ちょっと拍子抜けかと思い、動作チェック。すると、曲の途中でランダムに再生が停止したり、突然次の曲にスキップされたりする。たぶん不良セクタかパーティションマップのダメージだと想定。

 とりあえず簡単に直りそうな4Gから手をつけました。Macに認識させ、ソフトウェアを復元。その後、「ディスクとして使用する」にチェックを入れ、曲の入る部分をデスクトップにマウントさせる。こいつを純正のディスクユーティリティでチェック。するとほれみたことか、案の定パーティションマップがダメージを受けていた。こいつを修復。

 次の動作チェックでは、マウントするまでの引っかかり動作みたいなのは完全にとれた。が、ランダムストップの問題は相変わらずなので、再度ソフトウェアを復元後、ディスクとして認識させて、再度ディスクユーティリティをかける。ディスクユーティリティでは不良セクタの検出ができないので、とりあえず0フィルフォーマットをかけてみた。まつこと1日と2時間(実はその間に寝てしまった)、再度ソフトウェア復元後曲を転送して動作チェック。うん、無事終了!バッテリもまだまだいけそうだし、元気ですな。

 さて、あとは3rdか...。次に続きます。

ただのいぬ。

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ただのいぬ 角川文庫ただのいぬ。(角川文庫)

ただのいぬ。写真展のページ

うちのらんは、都内某所の多頭飼い崩壊の現場から救出された子です。飼っている人たちも生活保護を受けなければ暮らしていけないようなところで、30匹弱のわんこたちが、たった一つの餌を取り合って暮らしていたそうです。極度の栄養失調で全身の毛は抜けてしまい、餌の取り合いで犬同士でけんかをして傷だらけ、そんな状態だったそうです。極度に甘えん坊のらんの性格も、たぶんそうやって人間に甘えることで、なんとか餌をもらって生き抜いてきたことからくるものなのかもしれません。

 らんだけではなく、人間の勝手な都合で保健所行きになってしまったり、悪質ブリーダーの過酷な生産で生命を失う犬、ペットショップで売れなかった子たち。いったい何匹の犬が、生命を受けて、人と一緒に幸せな一生を送れるのかな。幸せな子と不幸な子との分水嶺はどこにあるんだろう。

 らんの譲渡を受けた動物生命尊重の会は、そんな不幸なわんこを救うために、草の根で活動をしている団体の一つです。かわいそうな子を救おうと、時間を惜しまずにレスキューをし、そんな子たちを預かり、里親探しをしています。残酷な現実を少しでも変えようとしている団体の一つです。

 この本に載っているわんこたちにも、さまざまな事情を抱えています。らんがうちにきて幸せに暮らしているかどうかは、本人に聞いてみないとわからないですが、少なくとも僕は会の皆さんやもとの預かりさんが必死になってレスキューしたこの甘えん坊の命を、なんとか幸せの中で全うできるようにがんばっているつもりです。

 でも、現実はとても過酷。今日にも、いまにも、苦しんでいるわんこたちがいっぱいいると思います。現実を変えるには、ただ一つのことだけですむ。人間の意識を変えること。エゴイズムで動物を飼うことをやめること。それだけですむはずなんです。「ただのいぬ」。なんてことないただの犬だけど、無料(タダ)の犬だけど、もっている命の大きさは、人間のそれと等価のはず。それをこの本(というか写真集)をみて感じました。

物忘れがひどい

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いやあ、最近物忘れがひどい。たぶん、いつもの薬のせいだと思う。正直寝る前にしたほとんどのことを覚えてないありさまです。なんとかならないものかしら。

耳で飛べる?

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らん、耳で空を飛べそうだ
「反省中」と同じ犬カフェにて。
なんだか耳で空を飛べそうです。ダンボですか?いえ、ただの犬です。

反省中...

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らん、反省中
しょぼ〜ん、と反省しています。
というのはうそで、単に机の上についたにおいをくんくんかいでいるだけ@犬カフェ。

シュテファン・ツヴァイク マリー・アントワネットコッポラの『マリー・アントワネット』が公開になるっちゅーことで、最近はツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読み直してみました。というか、映画公開にあわせて新訳が出ているので、新しく買ったんですが。

 上下巻の2巻構成で、マリー・アントワネット(上)のほうは、若くしてフランス王太子(後のルイ16世)野本に嫁ぎ、放蕩の限りを尽くすところから革命前夜まで、『マリー・アントワネット(下)』のほうはフェルゼンとの恋愛から処刑まで、という流れです。ツヴァイク自身は伝記作家なので、架空のキャラクターで物語設定ということはせず、史実に忠実にアントワネットのことと綴っているのだけれど、ところどころに思い入れが入ってくるのか、突然トーンが変わって力説モードになったりして、けっこう読み応えがあります。「果たしてアントワネットはフェルゼンとヤったのか?」みたいなところで、「ヤってない派」のことをコテンパンにコキ落としたり(笑)。アントワネットの物語は『ヴェルサイユの薔薇』で有名だけど、あれはむろん創作なので史実と異なるところは存分にあるわけで、ツヴァイクの本はできるだけ史実に乗っ取った上で持論を展開していて、説得力を持って伝わってきます。

 人間、甘やかされるとダメになるとはよく言ったもので、前半のアントワネットは同情の余地もないほど「世間知らずのお嬢様」。その人が徐々に母性に目覚め、自身の身が危険にさらされると同時に大きく変化していく人間性。そして悲劇的な最期。アントワネットの生涯はこの一言に尽きると思うのだけれど、史実・創作を含めて、世界史的にさまざまに語り継がれている彼女の物語は、何度読んでも楽しいです。

びっくりしました。汎用jpドメイン(***.co.jpではなくて、****.jpのやつね)の年間登録料が2,500円に値下げだそうです。ついこの間知り合いのサイトを作ったんですけど、そのときはjpドメイン8000円以上していたのに...。もうちょっと粘ればよかったかも(笑)。まあ、そのサイトの場合は「和」を大事にするサイトだったんで、.comやら.netを使うわけにはいかなかったしな。

 この値下げでjpドメインがかなり取りやすくなりそう。このサイトも、noise-works.jpにしようかしら...。